筆耕

漢数字縦書き日付の書き方

文章や文字を書くときは、読んだ人に伝わりやすく書くというのが原則です。

分かりやすくさえあればルールは特にありませんが、筆耕であればまた別の話です。
正式な書き方もありますし、一般的なルールや暗黙の了解もあるので正しい書き方を覚えておきましょう。

では今回は、「漢数字を縦書きするときの正しい書き方」について具体例を交えながら紹介していきます。

日付を漢数字にするときの方法と注意点

日付を縦書きで書く機会は多いので、どんな書き方をするべきなのか見ておきましょう。
細かいルールや常識もありますし、間違えてしまうと失礼にあたってしまうこともあります。

機会が多いからこそしっかりと基本を知っておくようにして下さい。

基本的にはそのまま数字を順番に書いていけば良い

基本的には、必要な数字をそのまま縦にして書いていけば問題ありません。
数字の漢数字は「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」となっているので、そのまま並べていくようにしましょう。

例えば5は五、15の場合は十五、23の場合は二十三となります。

漢数字には種類がありますが大字も漢数字の中の1つです。
例えば壱、弐、参など、一般的に難しい方の漢数字として知られている数字の書き方ですね。

しかし大字は日付を書くときには使いませんから、一二三などと書くようにして下さい。

日付を書くときは十の数字も入れる

日付を書くときに気をつけておきたいのが「十」の数字を書くということです。
入れなくても間違いではないとはされているものの、正式には入れることになっているので書き忘れないようにしておきましょう。

以下は、令和2年1月25日を漢数字で縦書きにしたときの例です。

正しくない例→令和二年一月二五日
正しい例→令和二年一月二十五日

上記の内、正解はもちろん例2です。
例1は十が抜けているため、パッと見た瞬間に分かりにくさがあります。

日付の場合は十が入っていた方が読みやすさがあるため、縦書きをするときは忘れずに付け足すようにして下さい。

年数を書く場合は数字を漢数字にする

日付を書くときは年数も一緒に書くことが多いので、ついでに年数の正しい書き方も覚えておきましょう。

ここで気をつけておくべきなのは、「十」などを入れないということです。
日付の場合は25は二十五と書きますが、年数は二千二二年とは書きません。

2022年と書きたい場合の例を見ていきましょう。

正しくない例→二千二二年
正しい例→二〇二二年

上記の例を見ると分かりますが、千よりも〇の方が分かりやすいです。
日付を書くときは「十」を入れますが、千や百は入れずに〇を使うようにして下さい。

住所を漢数字にするときの正しい書き方

プライベートや友人に送る場合は住所を横書きにすることもありますが、正式には縦書きが原則です。
きちんとした書式は縦書きにして書くのが常識でもあるので、どう書けば良いのか理解しておきましょう。

住所の番地はそのまま数字を書く

住所の番地やアパート名を漢数字にする場合、そのままの数字を書いていけば問題ありません。
123-4であれば「一二三-四」、302号室であれば「三〇二号」となります。

ここで気をつけておきたいのは、番地に入っている伸ばし棒です。

番地の間に入っている伸ばし棒の代わりに「の」を入れることもありますが、縦書きであればそのまま伸ばし棒を使うのが一般的です。

横書きのときに「の」を使うこともありますが、これは分かりにくいからというのが理由です。
横書きで住所を書いたときに伸ばし棒を使うと漢数字の一に見えてややこしいため、代わりに「の」を使うのが一般的となっています。

日付とは違って十や百は入れなくて良い

日付を書くときは「十」を入れて書きますが、住所の場合は必要ありません。
住所のときに十などを入れると見にくくなるため、省略して書くようにしましょう。

正しくない例→東京都港区青山 二-三-四十五
正しい例→東京都港区青山 二-三-四五

上記の例のように「二-三-四十五」としても完全に間違いというわけではありませんが、これは見やすくするための省略マナーです。

日付や金額を書くときは「十」などを入れますが、住所は省くようにして下さい。

ちなみに金額を書く場合も「十」を入れることになるため、150円であれば「百五十円」と書くのが正しい書き方です。

4桁以上数字が並ぶときは見やすいように区切りを入れる

住所を書いたときに4つ以上の数字が並ぶときは、見やすくするために区切りを入れるようにします。
では実際にどう書けば良いのか例を見ていきましょう。

正しくない例→二三四五
正しい例→二、三四五

この時のカンマを入れるルールは普通の数字のときと同じです。
1,234,567と必要な部分にカンマを入れていくようにして下さい。

「二、三四五」と縦書きするときは、カンマは「二」の横に続けて書くのではなく、下にスペースを取って付け足すようにしましょう。

漢数字を縦書きするときに注意しておくこと

縦書きは横書きとは違う部分もあるため、混同しないようにしておきます。
恥をかくことにもなりますし、ミスを指摘されてしまうこともあるので特にこういった間違いやすい部分に注意するようにしておいて下さい。

ゼロは零ではなく〇で書くのが一般的

数字を漢数字で書く場合、どの数字も漢字で書くことになります。
しかしゼロは「零」ではないので注意しておきましょう。

漢数字で書く場合、ゼロは「〇」となります。
この「〇」は正式な漢数字なので、分かりやすく書くための略などではありません。

スマホやパソコンなどで「0」を打って変換をすると「〇」が出てきますし、これが正式な漢数字なので覚えておきましょう。

日付や住所、金額などを書くときでも「〇」を使います。

大字は法事に関する文章で使う場合がほとんど

お金を渡すときには封筒などに金額を入れ、いくら入っているのか自分で書くことになります。
また、記帳をする際にも金額を縦書きにすることもあります。

しかし、壱弐参などの大字も漢数字ですが、これは法事や慶事のときに使うのが一般的です。
金額に間違いがあっては失礼にあたる場合などに使うため、それ以外のときには基本的には使いません。

「法事で使う数字」という印象を持っている人もいるため、通常時に大字を使うと失礼になることもあるので注意しておきましょう。

逆に、法事などの金額を書く際は漢数字の中でも大字を使うようにします。

漢数字を書くときはハネやトメなどをしっかり書く

文字を書くときはバランス良く書くことが前提ですが、漢数字はシンプルなので書きにくさもあります。
他の漢字よりも大きくなったり小さくなったりすることもあるので、バランスを取りながら書くようにしましょう。

特に注意しておきたいのは、ハネ、トメ、ハライの3点です。
書き順通りに書くとバランスが良くなりやすいので、丁寧に見栄えが良くなるように書いていきましょう。

縦書きの漢数字は統一されているわけではない

漢数字を縦書きするときは、状況やなんの数字かによっても「正しい書き方」が変わってきます。
慣れてくれば悩むことなく書くことができますが、慣れない内はその都度確認するようにしましょう。

漢数字を書くシーンは正式なシチュエーションが多いため、不信感を持たれてしまうこともあります。

また、何度も書いていれば正しい書き方は自然と身についていきます。
日付や金額、住所のときの数字など、いくつかのバリエーションで何度も書いて練習するのもおすすめです。