筆耕

巻紙の正しい書き方と注意点

巻紙とは日本に古来から伝わる筆で文字を書く時に使う半切紙を巻いた紙のこと言います。

かつては利用者も多かったこの巻紙は時代の移り変わりと共に使用頻度が減少していって、現在では筆の愛用者以外で利用する人がいないのが現状です。こういった理由から巻紙の書き方について知らない人も少なくありません。

巻紙の寸法

巻紙は種類によって数mmから1cm程度の若干の違いはありますが天地が約19cm、横の長さが3~5mが一般的な形です。中には短文用に適している横の長さが1mに満たない物もあります。一般的な便箋とは異なり使用に応じて継ぎ足しができるのが特徴です。

巻紙の書き方

巻紙は書き出しに10cm、書き終わりに8cm程度の余白を作ることがマナーとされています。この数字に関しては厳密に守る必要はなく、成人の手のひら分の余白を開けるイメージで問題ありません。

天地についての余白にも基本の形があって、天は1.5~2cm、地は1.3~1.8cm程度あけるのが望ましいとされています。

文字を書き連ねていく中で、天の部分は揃えて書くのがマナーと言われていますが、地については必ずしも揃える必要はありません。これは上下共に揃えることを意識してしまうと文章の流れや言葉尻が悪くなってしまうのが理由として挙げられます。

そのため、地についての意識よりも文章の流れを重視して書いていくことが大切です。

文章を書き方に人それぞれの個性や癖があるように、文字の大きさについてもバラつきが出てしまうのは否めません。

しかし、巻紙では1行の文字数は15文字前後が正しい書き方と言われています。日常で文字を書く時に過度に大きさに違いがある人はこの文字数で書くのが難しくなることも考えられるため、意識的して大きさを調整することが必要です。

通常の便箋やハガキでは行間を空けずにそのまま繋げて記入するケースも珍しくありません。この行間も巻紙は1行分のスペースを空けることで文章が綺麗に見えて読み手に良い印象を与えることができます。

本文を書き終えたら差出人と日付の記入です。

日付は本文よりも数文字程度下がった所から本文と差出人の中間を意識して記入します。この時に注意しなくてはいけないのが文字の大きさです。日付に関しては過度に主張をする必要はないので本文の半分程度が大きさの目安になります。

最後の差出人の記入は天地の中間程度の位置から書き始めて、本文の行末よりも気持ち少なめで書き終えるのが理想です。